エチオピアはアフリカ大陸の東部に位置し、独自の文化と歴史を持っています。貿易と輸出に関しては、エチオピアは重要な市場を提供しており、近年急速に発展しています。
エチオピアの主要な輸出品は、コーヒー、油種子、花卉、金、皮革製品であり、これらは世界中の需要が高いです。エチオピアの貿易パートナーは多岐にわたりますが、主要な取引相手としては、アジア、ヨーロッパ、アフリカの諸国が挙げられます。
アジア圏では中国が最大の取引相手であり、ヨーロッパではドイツとオランダが著名です。また、アフリカではケニアやスーダンといった近隣諸国との貿易が盛んです。
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北東アフリカに位置するエチオピア

エチオピアは「アフリカの角」と呼ばれる北東部に位置する内陸国で、古代アクスム王国に起源を持つ文明の発祥地でもあります。現在では国際的な貿易ネットワークの要として各国との交流や産業連携が進んでいます。
近年は外国企業の投資も活発化しており、新たな産業創出が進められている注目市場です。
エチオピアは2023/24年度の実質GDP成長率が約7.9%、2024年も8.1%と高水準の経済成長を維持しており、工業やサービス部門の拡大が目立ちます。人口も2024年時点で約1億3,550万人とアフリカで有数の規模を誇り、消費市場としての潜在力も高いといえます。
基礎情報
項目 | 内容 |
---|---|
正式名称 | エチオピア連邦民主共和国(Federal Democratic Republic of Ethiopia) |
人口 | 約1億3,550万人(2024年推計) |
首都 | アディスアベバ |
言語 | アムハラ語(公用語)、オロモ語、ティグライ語、英語など |
民族 | オロモ人、アムハラ人、ティグライ人、ソマリ人など約80民族 |
宗教 | キリスト教約43%、イスラム教約34%、伝統宗教・その他 |
主要産業 | 農業(コーヒー、穀物、豆類、花卉、皮革など)、工業、サービス業 |
エチオピアはアラビカコーヒーの発祥地として知られ、農業はGDPの約32〜37%を占める主要セクターです。特にコーヒーは輸出額の約37%を占める重要産品ですが、EUの森林減少規制の影響により小規模農家は欧州市場での取引維持に課題を抱えています。
また、工業やサービス分野の拡大も著しく、輸送・物流インフラの整備も進行中です。アディスアベバとジブチを結ぶ鉄道は国際貨物の95%以上を担い、さらに2022年にディレ・ダワ自由貿易区が開設され、地域経済の拠点として機能を開始しました。
外国直接投資(FDI)も増加傾向にあり、2023/24年度には約38.5億ドルに達しました。特に中国やサウジアラビア、トルコが主要投資国で、日本企業も参入を進めています。例えば、TOYO社はハワサに太陽電池工場を建設しており、2025年第1四半期までに稼働予定で、最大880人の雇用創出が見込まれています。
ただし、税関や収税に関する腐敗など課題も残っており、政府は国家アンチコルプション委員会を設立し透明性向上を進めています。安全な水や衛生施設の不足、干ばつによる食糧不足などの社会課題も依然深刻です。
このように課題を抱えつつも、エチオピアは高い成長率と豊富な人口資源を背景に、国際社会と連携しつつ地域経済発展をリードする有望市場として注目されています。
エチオピアは2023/24年度で約7.9%、2024年には8.1%という高い経済成長率を維持しており、人口約1億3,550万人の消費市場として有望です。国際貨物の95%を担う鉄道やディレ・ダワ自由貿易区などインフラ整備も進み、輸出基盤が強化されています。
エチオピアと日本の貿易状況(主要な輸出品)

エチオピアとの貿易は、過去1年間で輸出額が約100億円と非常に活発で、特に機械・エネルギー・農産品分野の交流が目立ちます。年々、国際的な経済連携が進展しています。
年度 | 日本の輸出額・主要品目 | 日本の輸入額・主要品目 |
---|---|---|
2024年 | 約 51.7 百万USD (約97.9億円相当) 主要品目:石油製品、肥料、機械類、自動車 |
約 129.7 百万USD (約77.9億円相当) 主要品目:コーヒー、金、切り花、チャット |
過去1年(2024年)の日本からエチオピアへの輸出額は約51.7百万USD(約97.9億円相当)に達し、石油製品や肥料、機械類、自動車などが中心的な輸出品目です。一方、日本への輸入額は約129.7百万USD(約77.9億円相当)で、エチオピア産コーヒーや金、切り花、チャットといった農産品や貴金属が主要な輸入品となっています。
輸出以上に輸入が上回る結果となり、日本にとってエチオピア市場は商品の受け皿としても重要性を増しています。
エチオピアの首都アディスアベバにある大統領宮殿内の日本庭園は1956年にハイレ・セラシエ皇帝により設立され、現在も庭園内には茶室とコーヒーハウスの2つの建物があり、日本の茶道とエチオピアのコーヒー・セレモニーを同時に楽しめる文化交流の場として機能しています。
エチオピアの輸出品のトレンド

エチオピアの輸出市場では、アメリカが依然として最大の輸出先国であり、加えてオランダ向け輸出では花卉(切り花)が極めて高い構成比を占めています。以下の表に、最新の主な国別輸出構成と主要品目をまとめます。
国・地域 | 構成比 | 主要品目 |
---|---|---|
米国(第1位) | コーヒー豆:約43.5%、 繊維・縫製品:約32.8% |
コーヒー、繊維製品 |
オランダ (第3位) |
花卉:約90.1% | 切り花 |
エチオピアの輸出トレンドには以下の特徴があります。
- エチオピアはアフリカ有数の経済成長国であり、国際貿易が活発に行われています。2023年の総輸出額は約28億6,000万USDに達しました。
- 主要な輸出品目には、コーヒー(輸出収益の約30〜35%を占める)、油種子、切り花、食品加工品、繊維産業製品、金などの鉱産資源があります。
- 輸出先はアフリカ、アジア、中東、欧米など幅広く、特に米国、中国、インドといった大国との取引が増加しています。
- 切り花産業は年間約3億USD規模で、その約67%がオランダ向け輸出。切り花全体の約90%を花卉が占めています。
- エチオピア政府は輸出促進政策や投資環境整備を推進し、企業間連携や技術協力、資本投資を通じて製造業や建設業の輸出拡大を目指しています。
これらの動向は、ビジネスに関わる方にとってエチオピア市場の成長性や拡大する国際的な需要を理解するための重要な情報です。広がるエチオピアの輸出市場を活用することで、新たなビジネスチャンスを探ることが可能です。

エチオピアへの商品の輸出手続きについて

エチオピアは、食料品などの輸出に関して比較的規制の緩い国ですが、一部の商品については、政府がデータベースで管理しています。例えば、コーヒー豆や、一次産品取引所で取引される農作物など、輸出業者は貿易地域統合省に登録し、承認を得る必要があります。
輸出許可申請の手続き
エチオピアの商業銀行から輸入許可書や輸出許可書を取得することが求められます。また、輸入申告の際には品質標準適合性チェック合格証の提出が必要であり、輸出承認には品質試験証明書の申請が必要となります。
エチオピアでの輸入については、エチオピアの商業銀行から輸入許可書を取得することが求められます。同許可書の申請には、支払方法や支払いに関する必要書類の添付が必要であり、関係書類が確認されることも求められます。
輸出許可承認取得のための必要書類の一覧
- 買い手と売り手が署名した契約書
- 船積書類引換現金払い(CAD)許可書の日付より90日以内の決済を確認した顧客の引受承諾書
- 信用状決済として開設されたと明確に記載されている信用状
- 売り手のインボイス
- 1年間有効の輸出許可書
- 税金登録証明書
- 顧客が署名押印し、定められたとおり記載された輸出許可申請書
- エチオピア中央銀行(NBE)が発行した輸出者の納税滞納者リストに名前が記載されている場合、NBEに税金をすべて支払ったことの証明書を提示することが求められます。
エチオピアへの商品輸出を行う際には、これらの手続きと必要書類を確認し、適切に対応することが望ましいです。
エチオピアはアフリカで経済成長が著しい国の一つであり、今後も世界のビジネスで重要な役割を果たすことでしょう。そのため、エチオピアとの貿易に関心を持つ企業にとって、これらの情報は非常に有益となります。
まとめ
急速な経済成長が見られるアフリカ地域の中で、エチオピアはコーヒー豆や農産物を主力とした輸出入額が増加しており、今後も高い成長が予想されています。このため、多くの人々がエチオピアの貿易や輸出に対する関心を持っています。
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