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ウガンダ共和国の基本情報
ウガンダ共和国は、東アフリカに位置する内陸国で、面積は約241,038平方キロメートルです。人口は約4500万人で、首都はカンパラとなっています。ウガンダは周りをケニア、タンザニア、ルワンダ、南スーダン、コンゴ民主共和国と国境を接しており、インフラ整備や経済発展が進められている国です。
ウガンダの公用語は英語とスワヒリ語で、通貨はウガンダ・シリングです。主要な産業は農業で、コーヒー、ティー、綿などが輸出されています。また、ウガンダは観光資源が豊富であり、野生動物やナイル川、ビクトリア湖などが観光地として人気があります。
ウガンダは以下のような特徴があります:
– 豊富な自然資源
– 若い労働人口
– 発展途上のインフラ
– 治安の改善
これらの特徴から、ウガンダ共和国は今後のビジネスチャンスが期待される国と言えます。
ウガンダに輸出するメリット
日本企業がウガンダ共和国に海外輸出を行うメリットについて、以下の点が挙げられます。
①市場拡大のチャンス
ウガンダは経済成長が続いており、日本企業に新たなビジネスチャンスを提供します。消費者のニーズが多様化しているため、様々な業種で成功の可能性があります。
②競争力向上
ウガンダ市場に進出することで、日本企業は国内外での競争力を高めることができます。新たな市場で勝ち抜くために、効率的な生産やサービス改善等のイノベーションが促されることが期待できます。
③収益性の向上
ウガンダ市場は、潜在的な収益性が高くなる可能性があります。これは、人口増加や都市化が進行しているため、市場規模が拡大していくことが予想されるためです。
④ビジネスの多様化
ウガンダへの輸出によって、企業は新たな製品やサービスを開発する機会を得ることができます。これにより、企業のビジネスポートフォリオが多様化し、リスクの分散が図られます。
⑤政府の支援を受けやすい
ウガンダ政府は外国企業の進出を積極的に支援しています。税制面での優遇措置や、輸出入に関する手続きの簡素化等の施策が実施されており、ビジネス展開が容易になっています。
ウガンダに輸出するデメリット
日本企業がウガンダ共和国に海外輸出する際には、いくつかのデメリットが存在します。ここでは、そのデメリットについて詳しく解説し、事業者がどのように対応すべきかについて考察します。
①コミュニケーションの壁
まず、言語と文化の違いが大きなデメリットです。ウガンダでは公用語として英語が使われていますが、日本企業の多くは日本語での対応が主体です。そのため、英語でのコミュニケーション能力が向上を求められるほか、現地の文化やビジネス習慣にも精通する必要があります。ただ、英語対応ができればスムージーにコミュニケーションができ、効率的に業務ができそうです。
②インフラ整備
ウガンダの物流インフラは発展途上であり、安定した輸送手段が確保されていないことがデメリットとなります。また、道路網や港湾施設なども十分整備されておらず、遅延や紛失のリスクが高まります。
③政治の不安定さ
また、ウガンダ共和国内では政治的な不安定さが存在しており、ビジネスに悪影響を及ぼす可能性があります。政治情勢や治安の変化に柔軟に対応しながら、リスクマネジメントを行うことが重要です。
④為替リスク
最後に、日本企業がウガンダに海外輸出する場合、為替リスクを念頭に置くことが求められます。ウガンダ・シリングと日本円の為替変動が、企業の利益に影響を与えることがあります。為替リスク対策として、先物取引や為替オプション取引を利用することが考えられます。
ウガンダの主要産業
ウガンダの主要産業は、農林水産業、製造業・建設業、サービス業等となっています。
特にウガンダは農業に力を入れており、GDPの42%、輸出の90%、雇用の80%を農業が占めています。
適度な降雨量や肥沃な土壌といった、恵まれた自然条件を生かして、コーヒー、紅茶、
パイナップルといった農産物の生産・輸出を行っています。
近年はバニラや赤唐辛子といった香辛料の生産・輸出にも力を入れています。
しかしながら、農業技術が未熟であり、流通システムが構築されていないため、
農業生産性の改善・農民層の取得向上が停滞しているという問題もあります。
主要貿易品目・貿易相手国
ウガンダの主要輸出品目として、石炭、アルミニウム、天然ガス、重砂、タバコ、貴金属等が挙げられます。
主要輸入品目としては、軽油・石油、アルミナ綱、建築資材、自動車・自動車製品等となっています。
貿易相手国の主要輸出先国は、アラブ首長国連邦、ケニア、南スーダン共和国、コンゴ民主共和国、タンザニアとなっており、
中東、アフリカ諸国が上位を占めています。輸入先国は、中国、インド、タンザニア、アラブ首長国連邦となっています。
主要対日貿易品目
日本の対ウガンダ貿易の輸出額は193.1億円、輸入額は13.6億円となっています(2020年)。
2017年での日本の対ウガンダ主要輸出品目は輸送機器(67%)、鉄鋼(19.6%)、一般機械(3.3%)となっており、
主要輸入品目は、スパイス・コーヒー・茶(25.0%)、樹木・植物(24.4%)、インスタントティー等(18.9%)となっています。
日系企業のウガンダ進出
世界銀行の「Doing Business(投資環境ランキング)2020」では、
世界の全191カ国のなかで116位となっていますが、日本企業のウガンダ進出は活発に行われているように思えます。
現に、2017年の日本企業拠点数は2016年度と比較して約30%増加し22となっており、
2020年時点では、24社の日系企業がウガンダ共和国に進出しています。
それではなぜウガンダにおいて日本企業の進出が活発になっているのでしょうか。
はじめに、ウガンダの若い人口構造があげられます。
日本では、65歳以上の人口が総人口の約4分の1を占めているのに対して、ウガンダでは65歳未満の割合は97%で、
14歳以下の人口割合は48%となっています。
ウガンダには、経済を発展させていく若い世代の労働力を有しています。
次に、日本企業が活躍しやすい理由として、ウガンダ共和国の公用語が英語であることが挙げられます。
ウガンダはバガンダ族、ランゴ族、アチョリ族などが存在する多民族国家であるため、英語が公用語として制定されています。
比較的わたしたちに身近な英語が公用語であることから、日本企業もビジネスを始めやすいといえます。
また、ウガンダの経済成長は著しく、アフリカ大陸諸国の中でも今後の成長が特に期待できる国と言えるでしょう。
最後に、ウガンダ国内において起業家精神が非常に高いことがあげられます。
The Global Entrepreneurship Monitor(GEM)によると、2016年時点でウガンダの成人の28%がビジネスを起こし、
企業を所有、もしくは共同所有しています。
そのため、豊富な経営人材が多く存在し、企業をしやすい環境が整っていると言えるでしょう。
また、2016年に駐日大使館が、東京を中心に活動するコンサルティングファーム、
アイディオロジー・インターナショナルと協力し、日本の中小企業をウガンダに誘致し、
事業を支援する「East x East」プロジェクトに着手しています。
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