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リビアの基本的な情報
まずは、リビアの基本的な情報について見ていきます。
リビアは北アフリカに位置する共和制国家です。アフリカ世界・地中海世界・アラブ世界の一員であり、主要な宗教はイスラム教です。以下、リビアの特長を詳しく見ていきましょう。
- 人口:約680万人(2021年推計)
- 首都:トリポリ
- 言語:公用語はアラビア語。また、ベルベル語、英語、イタリア語、フランス語などが話されています。
- GDP:約49.3億ドル(2020年推計)
- 主要輸出品目:石油・天然ガス、石油製品
- 主要輸入品目:食料品、機械・電子機器、自動車、建設機械・器具
- 通貨:リビア・ディナール (LYD)
以上の様に、人口は少なく、アフリカの平均人口より下回っています。国内情勢については、政治的混乱や紛争による不確実性が高く、投資や経済発展に悪影響を及ぼしている一方で、2021年に新政府が発足し、政治的安定化の兆しが見えてきたことで、経済発展に向けた取り組みが進んでいるとされています。例えば、石油産出国としては豊富な資源を有しており、石油や天然ガスの生産や輸出を拡大することで、外貨獲得や雇用創出につなげることが期待されています。また、観光業や農業なども潜在的な成長分野として注目されています。
2021年時点で、一人当たりのGDPはアフリカの中でも7番目に高い6,965.19USドルとなっています。また、港湾都市のトリポリやベンガジに加え、地中海に浮かぶクレタ島との間にはシチリア海峡があり、航路上の要所となっています。
リビアの商品別の輸出入構成比
以下は、2020年のリビアの商品別輸出入構成比に関する情報です。
【輸出品目】
- 石油製品: 98.8%
- 非石油製品: 1.2%(主に非石油化学製品、鉄鋼、セメント、食品、繊維、鉱業製品)
【輸入品目】
- 食品、飲料、タバコ: 15.9%
- 機械、輸送機器: 13.1%
- 医薬品: 11.5%
- 化学製品: 10.7%
- 繊維製品: 9.7%
- 鉄鋼: 7.1%
- その他: 32%
リビアの将来について
近年、政府や国際機関からの支援や投資も増えており、経済再建やインフラ整備などの取り組みが進んでいます。具体的には以下の様な支援・投資が行われています。
国連
国連は、リビアの政治的・経済的安定化を目的として、UNSMIL(国連リビア支援ミッション)を設置しています。UNSMILは、リビアの憲法制定や選挙の支援、人権や法治の促進、武器禁輸の施行などを担当しています。
EU
EUは、リビアの経済支援を目的として、EUリビア支援パッケージを提供しています。このパッケージには、金融支援、安全保障の強化、社会的インフラストラクチャーの整備、難民支援などが含まれます。
アラブ連盟
アラブ連盟は、リビアの政治的・安全保障の安定化を目的として、リビア政府に対して経済支援や安全保障支援を行っています。
国際金融機関
国際金融機関は、リビアの経済発展を支援するために、経済支援や技術支援を提供しています。具体的には、世界銀行やアフリカ開発銀行、国際通貨基金(IMF)などがあります。
また、政治的な安定や治安の改善も望まれており、これらの要素が整備されることで、リビアの発展の余地はあると言えるのでは無いでしょうか。
リビアとの貿易に於いて押さえておくべきポイント
貿易上の注意すべき点について見ていきましょう。
日本からリビアへの輸出については、国際連合の制裁措置やリビア政府による輸入規制により制限されています。具体的には、武器や軍用装備品、二重用途物品などが制限対象となります。また、リビア国内の政情不安定に伴い、輸入制限が変更される可能性がありますので、輸出を検討する場合には、日本の関連機関やリビアの関係機関に問い合わせることをお勧めします。
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