東南アジアへビジネス進出するための基礎知識

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成長著しい東南アジア市場

昨今、ニュースなどで東南アジア地域のニュースをよく見かけます。それほど東南アジア市場の期待は高まっており、現地テック企業への投資が盛んにおこなわれています。

しかし、東南アジア各国の経済レベルは国ごとに大きく異なっています。
シンガポールは先進国で有名ですが、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、ラオスはまだ経済発展の入口にあり、これから大きな成長を遂げる国です。そんな、成長著しい東南アジア市場の進出方法について紹介していきます。

東南アジアでのビジネスにおすすめな分野

現在、インターネットを使用することでビジネスに参入するハードルは下がってきましたが、東南アジアも例外ではありません。特にコロナ禍で利用者が爆増しているECサイトは東南アジアでも大人気のコンテンツです。

王道で攻めること

インターネットを用いることでビジネスに拡張性を持たせることができます。
そういった拡張性をもたせることでその周辺領域にチャレンジしていきやすい点が、発展途上国の多種多様な文化や流動的に動いている経済にマッチしているビジネスだといえます。

また、AIや効率化ノウハウを用いたビジネスを行ってみるのも良いかもしれません。東南アジアにはそういったビジネスチャンスがたくさん転がっています。

toCビジネスは注意

しかし、エンドユーザー向けに課金をするtoC領域は基盤がまだ未成熟なのが現状です。ある程度の投資をしていかなくてはなりませんし、結果が出るのにも時間がかかってしまう場合もあります。
その一方で、メーカーなどの企業には潤沢な広告予算があるため、toB領域の方が参入しやすくなっています。どの業界も競合は多いですが、事前に売り上げを計算しておけば満足した結果が出るでしょう。

近年ではユニコーン企業も急増

企業評価額が10億ドル以上の未上場企業であるユニコーン企業は東南アジアで25社にものぼります。
その中でも、フィンテック、ECの企業は半数以上を占めています。

東南アジアのユニコーンの中で、評価額が最も大きいのはインドネシアのJ&T エクスプレスで200億ドルでした。同社は2015年、中国の通信機器大手「OPPO」のインドネシア拠点の幹部が独立して立ち上げたEC物流会社で、国内EC市場の拡大とともに急成長をみせています。

まとめ

成長著しい東南アジア市場は、シンガポールのような先進国から、ベトナムやミャンマーなど発展途上国まで経済レベルにばらつきがあり、多様なチャンスを秘めています。特にECサイトを活用したインターネットビジネスは進出のハードルが低く、周辺領域への拡張性もあり魅力的です。AIや業務効率化を取り入れた取り組みも有望です。

一方で、消費者向けto-Cには未成熟な市場も多く、参入には不透明な時間とコストがかかるリスクがあります。to-B領域の方がより安定した成果を得やすい傾向にあります。進出を検討する際には、一度専門家に相談することをおすすめします

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