【2025年更新】コートジボワール貿易・輸出の基礎知識

コートジボワールは西アフリカの経済大国で、貿易・輸出において重要な役割を果たしています。主要な輸出品はカカオ豆天然ゴム綿カシューナッツで、これらの商品が国際市場で競争力を持っています。

コートジボワールとの貿易を行う企業は、国の法律や規制を熟知し、貿易上のリスク管理を十分に行う必要があります。また、現地でのビジネスパートナーとの良好な関係構築が、成功への鍵となります。

最新の貿易実務・政策動向については、X(旧Twitter)でも随時発信中です。ぜひ @bouekidotcom をフォローして、海外展開に関わる情報をチェックしてください。

アフリカ西部の国コートジボワール

コートジボワールは、アフリカの西に位置する国です。首都はヤムスクロにありますが、ほとんどの首都機能は旧首都のアビジャンにあります。日本ではあまり聞き馴染みのない国ですが、今回は基礎データとともに貿易的な側面からコートジボワールについてお伝えします。

コートジボワールの基礎情報

項目内容
正式名称コートジボワール共和国(République de Côte d’Ivoire)
人口約3,150万人(2024年7月推計)
面積約322,462平方キロメートル(日本の約0.9倍)
首都ヤムスクロ(行政上の首都)、実質的な商業・経済中心はアビジャン
言語公用語:フランス語 土着語:約60以上
(例:ベテ語、ディウラ語、バウレ語など)
民族アカン系38%、北部マンデ系22%、グル(ボルタ系)22%、
クル系9.1%、南部マンデ系8.6%、その他・非イボワール市民22%
宗教イスラム教42.5%、キリスト教39.8%、無宗教12.6%、
伝統宗教2.2%、その他2.2%
主要産業農業(コーヒー・ココアなど)、石油・天然ガス。
特にココア生産は世界最大で、世界全体の約30〜38%を占める

コートジボワールは世界最大のカカオ豆生産国であり、「西アフリカの優等生」とも呼ばれています。ココア豆やカシューナッツに加え、食品加工やエネルギー分野でも発展を続けています。

ただし、近年は気候変動や植病、木の老朽化などにより、2025/26年度にかけて最大10%の生産減少が懸念され、国際市場におけるココア価格高騰の一因となっています。

コートジボワールと日本間の貿易状況(輸出品)

2023年時点では、日本の対コートジボワール輸出は約2.05十億円で、カカオや非鉄金属、ゴムなどが中心でした。一方、輸入は約11.45十億円にのぼり、自動車や機械、繊維製品などが主力でした。

2024年には輸出が51.37百万USDに増加し、輸入も304.6百万USDに拡大。特に自動車や配送トラック、建設機械といった機械分野の輸入が大幅に拡大しています。

年度日本の輸出額・主要品目日本の輸入額・主要品目
2023年約2.05十億円(約18.5百万USD)
主要品目:カカオ、非鉄金属、ゴムなど
約11.45十億円(約103.3百万USD)
主要品目:自動車、機械、
繊維製品、ゴム製品
2024年約51.37百万USD(約7.0十億円)
主要品目:※具体品目未公表
約304.6百万USD(約41.5十億円)
主要品目:自動車(93.1MUSD)、
配送トラック(82.8MUSD)、
建設機械(43.1MUSD)

コートジボワールとの貿易は近年拡大傾向にあり、とくに自動車や機械類の輸入が増加しています。2023年時点では、日本の対コートジボワール輸出額は約2.05十億円にとどまり、主にカカオや非鉄金属、ゴムなどの品目が中心でした。

一方、輸入額は約11.45十億円に達し、自動車や機械、繊維製品などの需要が高まっていました。

2024年には輸出が約51.37百万ドルに増加し、輸入は約304.6百万ドルと大幅に拡大しました。特に自動車、配送トラック、建設機械といった機械分野が大きな割合を占めており、日本市場における存在感を一層強めています。

こうした動向は、同国が農業大国であると同時に、産業多角化を進めていることを反映しています。

さらに、日本は文化無償支援を通じて視聴覚機器の提供や柔道大会の開催を行い、コートジボワール社会との交流を深めてきました。これにより、日本文化への関心が高まり、日本は同国にとって発展の模範的存在としての地位を維持しています。

コートジボワールへの輸出トレンド

コートジボワールへの輸出において現在注目されているトレンドを考察しましょう。

  • 農業分野: 同国はカカオやコーヒーの主要産地であり、農業機械や技術の輸出市場として有望視されています。
  • インフラ整備: 政府主導によるインフラ整備が進められており、建設資材やエンジニアリングサービスの需要が高まっています。
  • 消費財市場: 中産階級の増加に伴い、消費財市場も拡大の兆しを見せており、家電製品や食品・飲料などの輸出市場が期待されています。
  • エネルギー分野: 再生可能エネルギーの開発が進んでおり、太陽光発電システムやウィンドタービンの輸出を検討されている企業も増えてきています。

以上のトレンドを踏まえ、コートジボワールへの輸出を検討する際には、市場調査を行い、適切な戦略を立てることが重要です。

コートジボワールへの商品の輸出手続き

コートジボワールでは、ダイヤモンドなどの鉱石類や、コーヒー、カカオ豆などの農作物には輸出規制がかけられています。また、象牙や原木はなどは輸出禁止品目に設定されています。

輸出禁止品目象牙、原木
輸出規制品目鉱石、ダイヤモンド、コーヒー、カカオ豆、綿、カシューナッツ

輸出入許可申請

貿易総局に輸入ライセンスまたは輸入申告書(FDI)の申請を行います。まず、輸出入許可申請は、国際ビジネスにおける法的かつ適切な手続きを行うことで、貿易の円滑化が図られます。主な手続きには以下のものがあります。

  • 輸出入業者の登録
  • 輸出入商品の申請
  • 必要書類の提出
  • 税関および検疫機関との連携

一方、FDIは国内産業の発展や雇用創出に貢献し、経済成長を促進する役割を果たします。コートジボワールにおけるFDIへの投資は、農業、鉱業、エネルギー、インフラ、ICTなど幅広い分野で期待されており、投資家には有望なビジネスチャンスが広がっています。

必要書類

日本からのコートジボワール向け輸出貨物に必要な船積書類は次のとおりです。

  • インボイス
  • 船荷証券
  • 保険証券
  • パッキングリスト
  • 原産地証明書
  • 一部品目について規格品証明書・検査証明書
  • カーゴトラッキングノート(BSC、注)
  • 適合証明書(CoC)
  • その他

2013年7月1日から貿易ワンストップシステムの運用を開始しました。この検査の対象となるのは、原則、FOB価格で100万CFAフラン(約19万円、1CFAフラン=約0.19円)を超える貨物。金、美術品、植物、果実、中古車などです。手続きに必要な書類は、最終送り状、パッキングリスト、船荷証券または航空運送状(AWB)、適合証明書(CoC、2018年7月16日より)、保険証券、その他(原産地証明書、分析証明、食品衛生証明など)となっています。

これらの船積書類を輸入者がワンストップセンターに提出すると、海上貨物は5日、航空貨物は2日以内にHSコードおよび輸入申告価格が確定し、最終報告書(RFCV)が輸入者または通関業者、および税関端末(SYDAM WORLD/自動通関システム)に送付されます。

税関で必要と判断された場合には、貨物検査が実施され、その後、関税およびその他の税を輸入者が納付し、輸入許可書が交付されます。

まとめ

カカオ豆や金を中心に輸入額を大幅に伸ばしているコートジボワール。また、中国を中心に機械類の輸入にも力を入れています。日本も負けていられません。このように貿易の成長が著しいコートジボワールに今後も注目です。

当サイトではその他の国についてもご紹介していますので是非ご覧下さい。

貿易ドットコム

メールマガジン

「貿易ドットコム」が厳選した海外ビジネス・貿易トレンドを、月2回お届け。
実務に役立つニュースや最新制度、注目国・地域の動向をメールでチェック。

メルマガ登録はこちら
メールマガジン