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メキシコの基本的な情報
中南米の中で、メキシコはブラジルに次いで最も経済規模が大きい国です。以下、メキシコの特長を詳しく見ていきましょう。
- 人口:約1億3016万人(2021年推計、世界銀行)
- 首都:メキシコシティ
- 言語:スペイン語が公用語であり、少数派の先住民族の言語も公用語として認められている。
- GDP:約1兆3634億ドル(2020年、世界銀行)
- 主要輸出品目:自動車、電気機械器具、コンピュータおよびその部品、石油、工業用モノサクションポンプ
- 主要輸入品目:電気機械器具、自動車、石油、コンピュータおよびその部品、液化天然ガス
- 通貨:メキシコペソ(MXN)
以上の様に、人口規模の大きいメキシコは、先住民、ヨーロッパ人、アジア人、アフリカ人など、様々な文化的背景を有する人々が居住しています。また、若年層の比率が高く、労働力人口が豊富です。
更に、豊富な天然資源も有しています。例えば、石油、天然ガス、銀、銅、亜鉛、鉛、金、マグネシウム、石灰石、硫黄、塩などの豊富な天然資源を有しています。特に石油の生産量が多く、世界第11位の生産国です。また、銀の生産量が世界一であり、銅、亜鉛、鉛の生産量も多く、鉱物資源においても世界でも有数の国の一つです。
新たな成長国として注目されつつあるメキシコは、1990年代には通貨危機という苦い経験を味わいましたが、その後、これを教訓に経済は生まれ変わり、近年は自動車産業を中心に海外企業の製造拠点として地位を高めつつあります。
更には、多様な人口構成を有するとともに、豊富な天然資源を持つため、貿易や投資などの経済活動において、多様なチャンスがあると言えます。
メキシコの商品別の輸出入構成比
メキシコの商品別の輸出入構成比について、以下にまとめます。データは2021年のものです。
【商品別輸出構成比】
- 自動車 : 17.4%
- 石油・石油製品 : 9.1%
- 電気回路 : 5.5%
- コンピューター : 4.9%
- その他の機械 : 4.7%
- 輸出用トマト : 3.3%
- 鉄鋼 : 2.7%
- 自動車部品 : 2.6%
- 電気機械 : 2.4%
- オートバイ : 2.0%
【商品別輸入構成比】
- 自動車 : 14.9%
- 電気回路 : 10.0%
- 石油・石油製品 : 9.9%
- コンピューター : 7.0%
- その他の機械 : 6.2%
- 自動車部品 : 5.5%
- 電気機械 : 5.1%
- 鉄鋼 : 4.1%
- 医薬品 : 2.9%
- プラスチック : 2.7%
メキシコとの貿易の於ける留意すべきポイント
それでは、メキシコと実際に貿易をする際に行うべき手続きについて述べていきます。
・輸出入許可申請
輸入許可を管轄する官庁に対して申請し、申請手続きをするにあたり、基本登録が必要です。当該輸入許可を管轄する主務官庁は次のとおりで、これらへの申請が必要となります。
- 経済省
- SAT税関総局
- 国防省
- 環境天然資源省
- 農業・地方開発省
- 保健省
- エネルギー省
- 公共教育省
申請手続きをするにあたり、次の基本登録が必要です。
輸入手続き関連に於いては、一般輸入業者登録・通関士登録が必要です。その他の特殊登録(部門別輸入業者登録、IMMEX、PROSEC等)に関しては、場合に応じて個別に対応する必要があります。
輸出手続き関連に於いては、部門別輸出業者登録(特定業種のみ)が必要です。
また、ペーパーレス通関制度(詳細は後述)では「単一窓口」ユーザー登録ならびに「デジタル印章(Sello Digital)」の取得が必要となります。
・必要書類等
2012年、メキシコではペーパーレス通関が開始されました。この手続きでは、通関時の書類はPDF形式等にし、税関の電子システムに対して事前に送信する必要があります。更には、インボイスといった商品価格を証明する書類に於いても、輸出入申告前に電子データとして送信しなければなりません。
・輸入の場合
- インボイス
- 船荷証券(B/L)あるいは航空貨物運送状(AWB)
- 必要に応じ、非関税輸入規制を遵守していることを証明する書類
- 必要に応じ、原産地証明書
- 中古車等特定品目を大蔵公債省が定める推定価格以下で輸入する場合、保証金の入金証明書
- バルク貨物を港の税関で輸入する場合、重量や体積を証明する書類
- 必要に応じ、識別・分析・管理を行うための情報
- 輸出の場合
- インボイス、もしくは商品価格を証明する書類
- 非関税輸出規制を遵守していることを証明する書類
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