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海外進出を行う日本企業の外観
海外進出を検討する上で、その課題や前提知識を把握しておくことは非常に重要です。
本記事では、現在の日本企業の海外進出の流れから分かりやすく解説していきます。
海外進出の背景
海外進出を目指す企業は毎年増加傾向にあります。
その目的はやはり市場の拡大です。
ご存知の通り、日本では少子高齢化と労働人口の減少、最低賃金の上昇率の低さなどにより消費が縮小しています。
一方世界では2050年には人口が97憶人にも到達(現在の26%増)すると言われているように、今後拡大する巨大市場があるのです。
JETROによるとアジア諸国では人口が2010〜2019年までに倍増しています。
国内に留まらない利益獲得を見据える上で、日本企業の海外市場への期待値は高いのです。
それだけでなく、ブランドイメージのアップや海外市場の新たな商品やプロジェクト誕生の可能性もあります。
海外進出先の国別割合や業種別割合
次に、日本企業の進出先を概観してみましょう。
最も海外進出している国・地域は、アメリカ、中国に続いて東南アジア各国です。
外務省によると、海外進出した企業全体の約43%が中国、11%がアメリカとなっています。
また海外進出中の日本企業の8割以上が東南アジアに進出しています。
さらに前年比ではアフリカが最も進出先としての伸び率が高くなっています。
このように、今後の経済発展や人口増加が望める地域が注目を集めています。
日本のグローバル企業の特徴
海外進出している日本企業には共通点があります。
それは時価総額が高く、かつ昔からあるということです。
進出にかける投資を積極的に行うには金融機関から資金を調達します。
そのためには信用がなければならず、信用には昔からあるという実績が必要となってくるのです。
海外進出における課題と解決策
日本企業の直面する課題とは何でしょうか。
本テキストではその実態と乗り越える方法について解説していきます。
課題
課題は三つあります。
一つ目は優秀な人材の不足です。
言語スキル・専門知識・当該分野の現状把握力等が揃う人材は大企業では確保できても、中小企業では足りていない場合が少なくありません。
そのような企業は新しい従業員を雇う余裕がないため既存のメンバーで補わなければならず、現地での交渉や戦略構想に過分な時間や費用を使ってしまうのです。
二つ目は商習慣や法規制の違いです。
ハイコンテクストな日本人独特のコミュニケーションは通じず、決断は明確に素早く行うことが求められます。
また貿易における法規制は国により異なり、予告なく変わる場合もあるため、事前に確認しておかなければトラブルに繋がります。
三つ目は情報の不足です。
海外進出には現地の市場規模、法規制、需要、パートナー企業などの情報が不可欠です。
しかし、中小企業内の既存メンバーで立ち上げたチームは普段の業務を抱えているため、時間制約がある中で十分に情報収集できないまま進めてしまいます。
このように、海外進出には、中小企業にとって難しい課題が多く立ちはだかっているのです。
解決策
では、どのようにこれらの課題を解決していけば良いのでしょうか。
その鍵は、輸出専門業者に頼むことです。
社内教育を行うには時間も経費もかかるため効率的とは言えません。
新規雇用も、中小企業にとってはその人材が期待通りの能力を発揮してくれる確信がなければ不安材料となります。
短期スタッフを雇うとしても、翻訳者や進出先情報に詳しい人材など複数人を雇う必要がありますし、結局彼らの各々の成果を自分で繋げていく作業をする上で業務が増えてしまいます。
輸出を一気に任せられる専門企業に依頼することが、一見高く思うかも知れませんが、最もコストパフォーマンスが良いのではないでしょうか。
その上でのポイントは、中小企業に寄り添う輸出専門業者を探すことです。
割安で小ロットから始められる貿易を支援しているか注目して業者を検討することで、初めてでも安心して、予算内で進出することができます。
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