急激に進んだ円安、原材料高騰など様々な理由により、中小企業を取り巻く経営環境はますます厳しくなっています。この現状に対する一つの方策として、成長著しいアジア市場などの海外需要を取り込んでいくことが考えられます。
しかしながら、中小企業にとっては海外ビジネスに対応できる人材不足に加え、現地の市場動向や法規制への対応等、多くの不安や課題があります。
今回は海外で販路を開拓・拡大する魅力とそのための方法についてご紹介いたします。
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海外マーケットの魅力
IMFは2025年の世界経済成長率を 3.0%(4月時点の2.8%から上方修正)と予測し、2026年は 3.1% の成長を見込んでいます。こうした見通しは、米国の関税率低下や前倒し対応、金融環境の改善、各国の財政刺激策などによるものとされていますが、高関税や地政学的リスク、財政負担増などによる不透明感も依然として強いとされています。
新興市場・開発途上国の成長率は2025年に 4.1%、2026年には 4.0% が予測されています。
日本は、これまでに培われた技術力・商品力・ブランド力・文化・誠実さを武器として、今や単なるコスト優位ではなく、 消費マーケットとしての潜在成長力を取り込む戦略へと注目点が移っています。
販路拡大の4つの方法
海外への販路拡大へのアプローチは以下の4つです。
①海外市場調査
オーソドックスな実践方法としては、現地ユーザーのニーズを把握することが必要とされています。
②海外展示会・商談会
海外への販路拡大を検討する際に最も一般的な一つ、または多くの企業が一番最初にトライしてみる方法の一つです。日系企業として海外への販路を開拓したいと考えているのであれば、まずは参加をしてみて自社製品に対する周囲の反応も含めた直接の声を聞くことができる機会は有用です。
③越境EC・ネットショップ
越境ECは、既存の販路を拡大し海外へビジネスを展開したい企業や、東南アジア・台湾をはじめとするブルーオーシャンの市場に参入したい企業にとって、最適な選択となります。
④海外ビジネスを対象とした補助金制度
海外ビジネスを対象とした「資金調達のための補助金制度」を活用することも重要です。

企業・製品に合わせて柔軟な対応を
海外への販路開拓・拡大という点から見た今回の内容はいかがでしたか。
どのような販路であっても商品を売るためには商品を物理的に販路先へ移動させる必要があります。
どのような手段で送るのか、そして通関の手続きなど非常に細かなルールなどが存在します。また、その国独自の基準があったり、取扱に資格が必要な製品があったりと、扱う製品によって柔軟な対応が求められます。
世界全域を専門とする貿易専門家もそれぞれいます。そういった心強い方たちに頼りながら、有益な販路開拓・拡大を目指していきましょう。

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