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円安を利用して海外進出
急激に進んだ円安、原材料高騰など様々な理由により、中小企業を取り巻く経営環境はますます厳しくなっています。この現状に対する一つの方策として、成長著しいアジア市場などの海外需要を取り込んでいくことが考えられます。
しかしながら、中小企業にとっては海外ビジネスに対応できる人材不足に加え、現地の市場動向や法規制への対応等、多くの不安や課題があります。
今回は海外で販路を開拓・拡大する魅力とそのための方法についてご紹介致します。
海外マーケットの魅力
成長率6.0%。この数字はIMFが発表した「世界経済見通し」による2021年の世界の経済成長率についての予測値です。新型コロナ感染の封じ込めに対する期待が数字に現れていますが、世界経済成長率が6%台に達するのは今回公開されたデータベースでさかのぼることができる1980年以降で初めてとなっており、世界経済がこれまでにないほどに急回復することが予想されています。
その中でもアジアの新興市場国と発展途上国では8.6%の成長が見込まれており、大幅な成長が期待されています。
また、日本がこれまでに培ってきた技術力や商品力、ブランド力、更にはユニークな文化や誠実なイメージは世界でも十分に通用します。海外進出のメリットはもはや事業の低コスト化などではなく、消費マーケットとしての成長力や潜在力へとその主眼を変える段階と言えるでしょう。
販路拡大の4つの方法
海外への販路拡大へのアプローチは以下の4つです。
①海外市場調査
オーソドックスな実践方法としては、現地ユーザーのニーズを把握することが必要とされています。
②海外展示会・商談会
海外への販路拡大を検討する際に最も一般的な一つ、または多くの企業が一番最初にトライしてみる方法の一つです。日系企業として海外への販路を開拓したいと考えているのであれば、まずは参加をしてみて自社製品に対する周囲の反応も含めた直接の声を聞くことができる機会は有用です。
③越境EC・ネットショップ
越境ECは、既存の販路を拡大し海外へビジネスを展開したい企業や、東南アジア・台湾をはじめとするブルーオーシャンの市場に参入したい企業にとって、最適な選択となります。
④海外ビジネスを対象とした補助金制度
海外ビジネスを対象とした「資金調達のための補助金制度」を活用することも重要です。
企業・製品に合わせて柔軟な対応を
海外への販路開拓・拡大という点から見た今回の内容はいかがでしたか。
どのような販路であっても商品を売るためには商品を物理的に販路先へ移動させる必要があります。どのような手段で送るのか、そして通関の手続きなど非常に細かなルールなどが存在します。また、その国独自の基準があったり、取扱に資格が必要な製品があったりと、扱う製品によって柔軟な対応が求められます。
世界全域を専門とする貿易専門家もそれぞれいます。そういった心強い方たちに頼りながら、有益な販路開拓・拡大を目指していきましょう。
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