近年、ビジネスの現場で頻繁に耳にするようになった「SaaS(サース)」。クラウドを介してソフトウェアを利用できる仕組みとして注目されており、業界を問わず導入が広がっています。
特に国際貿易の分野では、輸出入の書類作成や通関手続き、物流のトラッキングといった複雑な業務を効率化する手段として急速に普及しています。
本記事では、SaaSの基本的な意味から、貿易実務における具体的な活用方法までをわかりやすく解説し、貿易ビジネスの未来像を探ります。
最新の貿易実務・政策動向については、X(旧Twitter)でも随時発信中です。ぜひ @bouekidotcom をフォローして、海外展開に関わる情報をチェックしてください。
SaaSとは ― 基本を簡単に理解する

「SaaS(サース)」とは、難しい専門用語のように感じるかもしれませんが、実は私たちの身近なところでも利用されている仕組みです。正式には「Software as a Service」の略で、直訳すると「サービスとしてのソフトウェア」という意味です。
従来のようにソフトをCDやUSBで購入してパソコンにインストールする必要はなく、インターネットを通じて必要なときに使えるのが特徴です。料金も月額や年額で利用できるため、規模の小さい会社や個人事業主でも手軽に導入できます。
SaaSの定義と特徴
SaaSは、クラウド(インターネットを通じて使えるコンピューターの仕組み)の上で提供されるソフトウェアサービスを指します。ユーザーは特別な準備をしなくても、インターネットに接続するだけで利用可能です。たとえば、ログインすればすぐに最新の機能が使え、データもクラウドに自動保存されます。
そのため、自宅やオフィス、海外出張先でも同じ環境で作業でき、パソコンや場所に縛られない柔軟な働き方を実現できます。
従来型ソフトウェアとの違い
昔は、ソフトを使うにはCDやDVDを購入し、パソコンにインストールしていました。そして、アップデートが必要になれば、また新しいバージョンを買う必要がありました。
これに対してSaaSは、ブラウザやアプリにアクセスするだけで利用でき、更新も提供会社が自動で行ってくれます。ユーザーは常に最新の状態を維持できるため、セキュリティや機能面でも安心です。
| 項目 | 従来型ソフトウェア | SaaS |
|---|---|---|
| 導入方法 | CD/DVDやダウンロード | インターネット経由 |
| 初期コスト | 高額 | 低額または無料 |
| 更新 | 手動で購入・インストール | 自動アップデート |
| 利用環境 | PCに依存 | PC・スマホ・タブレットなど柔軟 |
| セキュリティ | ユーザー責任が大きい | 提供企業が最新対応 |
SaaSが日常生活に溶け込んでいる例
SaaSはビジネスの世界だけでなく、私たちの日常生活にも深く関わっています。たとえば、Gmailでメールを送受信したり、Dropboxでファイルを共有したり、Microsoft 365で文書を作成することもすべてSaaSです。
これらのサービスを使う際、わざわざソフトを購入したり更新作業をしたりする必要はありません。ログインするだけで、常に最新の状態で使える便利さこそがSaaSの魅力なのです。
海外販路開拓をゼロから始めるなら『おまかせ貿易』
『おまかせ貿易』は中小企業が、低コストでゼロから海外販路開拓をするための"貿易代行サービス"です。大手商社ではなしえない小規模小額の貿易や、国内買取対応も可能です。是非一度お気軽にお問い合わせください。









