【日本文化の象徴】和菓子が今、世界で注目される理由とは?

日本文化の象徴である和菓子が、いま世界中で注目を集めています。特に健康志向の高まりや日本食ブームの影響で、欧米やアジアを中心に人気が急上昇。さらに、ヴィーガン対応の和菓子や、美しいビジュアルがSNSで拡散されることで、その魅力が広がっています。

本記事では、日本文化の一つである和菓子の魅力や海外での人気の背景について詳しく解説します。

SNSで拡散されている和菓子の魅力

近年、和菓子の魅力がSNSを通じて世界中に広がり、海外市場でも注目を集めています。その背景には、和菓子の 繊細で美しい見た目健康志向に合った食材、そして 日本文化への関心の高まり があります。

特に、見た目の美しさが際立つ和菓子は写真映えしやすく、インフルエンサーや観光客による投稿が拡散されることで、人気が急上昇しています。

その中でも特に話題になっているのが、以下の和菓子です。

フルーツ大福

フルーツ大福は、いちごやマンゴー、キウイなどのカラフルな果物を柔らかい求肥で包んだ和菓子です。特に、断面の美しさが特徴で、SNS上では「#断面萌え」というタグとともに多くの投稿が見られます。

その鮮やかな色合いや、ふわっとした食感が楽しめることから、日本国内はもちろん、海外でも注目を集めています。

抹茶スイーツ

抹茶を使った羊羹、生チョコレート、ロールケーキなどのスイーツも、SNSを通じて広がりを見せています。

抹茶には抗酸化作用があり、美容や健康に良いとされるため、欧米の健康志向の消費者から特に支持を得ています。

#Matcha」や「#JapaneseSweets」といったタグで多くの投稿がされ、日本茶文化とともに世界中に広まっています。

和洋折衷スイーツ

また、どら焼きやたい焼きに生クリームやフルーツを加えた新感覚スイーツも注目を集めています。

和菓子の伝統的な味わいに洋菓子の要素をプラスすることで、若い世代を中心に親しみやすくなり、SNS映えする可愛らしい見た目も人気の要因です。

このように、SNSの拡散力によって和菓子の魅力が広がり、ニューヨークやパリ、香港などの大都市では和菓子専門店が続々とオープン。さらに、海外のカフェやレストランでも和菓子を取り入れる動きが増えています。SNSの影響を受けながら、和菓子は世界中で楽しまれるスイーツへと進化を遂げているのです。

和菓子は見た目の美しさや健康志向の高まりにより海外でも人気が拡大していますが、その成功は単純に「日本で売れているものをそのまま輸出する」ことではありません。現地の嗜好や文化に合わせたフレーバー・サイズ・包装の調整が不可欠で、SNS映えだけでは継続的な売上に結び付かない点に注意が必要です。

日本文化としての和菓子ビジネスが海外で拡大中!

近年、和菓子の市場は海外でも拡大し、輸出額が年々増加しています。その背景には、日本の伝統文化への関心の高まりや、健康志向の広がりがあります。

和菓子は、砂糖の使用量が控えめで、自然素材を活かしたヘルシーなお菓子として注目され、特に欧米の消費者に受け入れられています。

アメリカの高級スーパーで人気の羊羹ブランド

アメリカでは、高級スーパー「ホールフーズ」「エレブンマディソンパーク」などで販売される羊羹ブランドが成功を収めています。

この羊羹は、従来の日本の羊羹と異なり、個包装で持ち運びしやすいデザインや、モダンなパッケージが特徴です。さらに、オーガニック素材を使用し、人工添加物を極力控えた点が健康志向の消費者に評価されています。

また、ギフト向けの高級感あふれるパッケージや、抹茶・柚子・黒ごまなどのフレーバーを取り入れた商品が人気を博し、日本文化を象徴するスイーツとして定着しています。

フランスのパティスリーとのコラボ和菓子

フランスでは、パリの有名パティスリー「ピエール・エルメ」「サダハル・アオキ」といったトップブランドが、和菓子と洋菓子を融合した商品を展開しています。

例えば、ピエール・エルメは、マカロンに和の素材(抹茶・柚子・黒豆)を使用し、フランス人の味覚に合うようアレンジ。一方で、サダハル・アオキは、和菓子の伝統技術を生かした「抹茶オペラ」や柚子を使ったモダンな羊羹を提供し、日本とフランスの食文化を融合させたスイーツを開発しています。

こうした商品は、「和モダン」なスイーツとしてSNSやメディアでも話題となり、フランスのスイーツ市場に定着しています。

東南アジアで成功したたい焼きチェーン

東南アジアでは、日本のたい焼きが手軽に楽しめるスイーツとして人気を集め、特にシンガポール、タイ、マレーシア、インドネシアでチェーン展開に成功しています。

例えば、シンガポールの「たい焼きカフェ」では、抹茶や小豆だけでなく、現地で人気の「ドリアン」「パンダン」「マンゴー」などのフレーバーを取り入れたメニューを展開。これにより、現地の嗜好に合ったたい焼きが提供され、多くの人々に受け入れられています。

さらに、東南アジアでは持ち歩きやすいミニサイズのたい焼きやアイスクリームを挟んだ「たい焼きサンド」など、インスタ映えするユニークな商品が登場。観光客だけでなく、現地の若者を中心に人気が広がっています。

このように、各国の文化や食習慣に適応したローカライズ戦略が、ブランドの成功の要因となっています。今後も、和菓子の魅力を世界に広める取り組みが進み、日本の和菓子文化がさらなる成長を遂げることが期待されています。

和菓子輸出を検討する際、利益を確保するための基本設計を理解しておくことが重要です。海外輸出のはじめ方については以下の記事をご覧ください。

 

日本文化を支える和菓子輸出の課題とは?

和菓子は日本の食文化を象徴する存在として海外での人気が高まりつつあります。しかし、輸出となると製品特性・規制・物流の3点で大きな壁があり、単純に国内商品をそのまま輸出すれば成功するわけではありません。

保存期間の短さと品質保持

和菓子は人工添加物を極力抑え、自然素材を活かす製法が特徴です。そのため賞味期限が短く、特に生菓子や水分を多く含む商品は長距離輸送に不向きです。輸出の場面では品質劣化や廃棄リスクが高まり、商品価値の維持が課題となります。

対策として、真空包装冷凍輸送フリーズドライ製法などの保存技術が活用され始めています。風味や食感を保ちながら流通可能な商品設計を行えるかが、海外展開の成否を左右します。

和菓子輸出では保存性や添加物規制など食品固有の手続きが避けられません。食品輸出の基礎手続きについては以下の記事をご覧ください。

 

関税・食品規制と商品仕様の調整

輸出先の国はそれぞれ異なる食品安全基準や添加物規制を持ち、特に欧米では表示ルールが厳格です。原材料の見直しやアレルゲン表示、輸出専用パッケージの作成など、製品調整が必須となります。

また、高関税の国では現地価格が日本国内の数倍に達し、競争力を失うケースもあります。現地の小売環境や代替スイーツとの比較を踏まえ、価格戦略を検討する必要があります。

物流コストと供給モデル

和菓子は温度・湿度に敏感で、輸送環境が品質に直結します。冷蔵・冷凍輸送や特殊梱包を採用する場合、通常の食品輸送よりもコスト負担が大幅に増加します。輸送ロスを避けつつ価格を維持できる仕組みが求められます。

この課題に対し、現地委託生産・ライセンス契約・原材料/半加工品の輸出など、物流負荷を下げる供給モデルを取り入れる企業が増えています。輸出形態の選択は、長期的な採算性とブランド維持の両立に直結します。

和菓子輸出は、単なる文化紹介ではなく「品質を保ちながら持続的に届ける仕組みづくり」が核心です。伝統的な製法を守りつつ、新しい技術やビジネスモデルを組み合わせることが成功への鍵となります。

まとめ

和菓子は、日本文化を象徴するスイーツとして海外での認知が急速に広がっています。SNS映えする美しさや自然素材を活かしたヘルシーさが評価され、羊羹、抹茶スイーツ、和洋折衷商品など、多様なジャンルで受容が進んでいます。

一方で、海外市場で継続的に販売していくためには、保存性の確保、輸入規制への対応、物流コストの抑制といった実務的な課題を乗り越える必要があります。

単なる文化紹介に留まらず、現地の嗜好や法制度に合わせた製品開発・パッケージ設計・供給方法の選択が求められる点は、他の食品輸出と同じです。和菓子の魅力を保ちながら「どう届けるか」を設計することが、海外展開を成功させる鍵となります。

輸出の手続きや取引条件、衛生規制などについて不安がある場合は、一度専門家に相談することをおすすめします

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